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Mank/マンクのこーたのレビュー・感想・評価

Mank/マンク(2020年製作の映画)
3.9
名作の裏にはドラマがある。映画史に残る傑作、市民ケーンの脚本家・マンキーウィッツを主人公に彼の半生と作品の裏側を再現した作品。
ケーンのモデルにもなった新聞王ハーストを筆頭に当時のマンキーウィッツの人間関係が描かれていて興味深い。マリオンはスーザンのモデル?リーランドは弟のジョセフがモデル?などなど、考察しがいがあって、やはり脚本家の周りの人間関係や当時の政治的・時代的背景があって名作が生まれたのかという納得感が高まりました。自分の名前をクレジットに載せる決断をさせたときに、彼がこれまでの脚本家人生の中で初めて納得した作品を書けた達成感と、まだやれるという気概が伝わってきた。歳の差のあるオーソンとはやっぱり不仲だったんだな笑
当時の時代感を彷彿とさせるモノクロ映像もそうだが、チェンジマークの演出も粋だった。
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