むらむら

WAR ウォー!!のむらむらのレビュー・感想・評価

WAR ウォー!!(2019年製作の映画)
5.0
トム・クルーズから訴えられても可笑しくないレベルに「ミッション:インポッシブル」してる、インド発スパイ・アクション映画。

インド情報局の精鋭・カビール(リティク・ローシャン)は、局からの暗殺指令を裏切り、仲間を撃って逃亡。新人情報局員ハリード(タイガー・シュロフ)は、その行為にショックを受けつつも、カビールの追跡任務を志願する。

カビール役は、俺が「クリッシュ」を観て、あまりのカッコよさに虜になってしまったリティク・ローシャン。とにかく顔と筋肉がクドい。ブラバースも相当なもんだが、リティク・ローシャンはさらに暑苦しい。たぶんインドの気温は、リティク・ローシャンのお陰で2,3度は上がってると思う。

なので、今回も150分の間に、様々な要素がてんこ盛り。ラーメン二郎で全部マシマシのモリモリにしたような興奮を楽しめる。

例えば、イタリアのアマルフィ海岸まで行って撮影されたというダンスシーン。ゾンビのごとく大量のダンサーが出てきて、コッテコテのインドダンスを披露する。ソーシャルディスタンスは完全に無視され、密密の密状態。こんなことばっかりやってたら、そりゃインドもコロナ感染者激増するわ。

それを追うハリード役のタイガー・シュロフ。俺は初見だが、ニコラス・ケイジをイケメンにした感じで、アクションのキレもいい。ちなみに、現在公開中の「サーホー」冒頭で殺される大富豪役のジャッキー・シュロフは実の父親。物語的にはこの「ハリード」の設定には色々と言いたいことはあるが、あまり気にしないことにした。やはりこの映画は、絶体絶命の窮地に何度も陥るリティク・ローシャンを応援しながら観る映画だもん。

それにしても、いちいちバラエティに富んだ活躍してくれるぜ、リティク!

・炎の中からバイクで飛び出すリティク(めっちゃターミネーター2)
・飛行中の飛行機の翼に立つリティク(めっちゃダイハード2)
・あと数秒で爆発という船で戦ってたのに、船から何の問題もなく出てくるリティク
・地下鉄に乗って、降りたと見せかけて降りてないリティク(かわいい)

などなど、陸海空を跨いで大活躍するリティク先生の姿を劇場で観られるのは「ウォー!!」だけなのだ。初日は、上映終了後、リティクマニアの女性からの拍手も聞こえてきたぜ!

ここまで書いて、タイトルの「WAR ウォー!!」は、戦争って意味よりも、「ウォー!! リティクかっこええええ!!」とリティクの筋肉美に圧倒される俺たちの心の叫びのような気がした。俺も一緒になって「ウォー!!」って叫んだぜ(ウソ)。

映画としてのオリジナリティは皆無だし、リティクの周りをグルグルまわる360度撮影を使いすぎじゃない?って気もするけど、テンポが良いので、150分、飽きることなく楽しめました。

気に入った人は、ぜひ「クリッシュ」も観てください!
むらむら

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