あき

ザ・ハントのあきのレビュー・感想・評価

ザ・ハント(2020年製作の映画)
3.0
映画としては富裕層が庶民を拉致して人狩りをして楽しむという単純なストーリーなんだけどそれは表向きで、観たら誰でもこれは青vs赤の争いであることがすぐわかる🌀
製作側は否定してるけど。
とにかくお互いが互いを蔑視又は憎悪していて、
”ソウ”や”ファイナルデッド”シリーズがわかる人だったら、それに近い描写の連続だと思って間違いない😱
ひたすらグロく描くことでお互い相容れることの不可能な憎悪のメタファーになっていて、分断の根深さが見て取れる。
そのあまりの露骨さには、T大統領の怒りを買ったのもわかる。ていうか、意図的に怒らせようと作ったとしか思えない。本編の中でひたすら”クソ大統領”と呼んでるし😅
でもぼくの見立てでは、この映画は”赤”にも”青”にも決して加担していなくて、
ひたすら潔いほどにB級に徹した作りになっているのは、今の国民同士の分断の構図がこれほど醜く滑稽以外のなにものでもないという製作側のメッセージだと受け止めた。
綺麗に読み過ぎかな。
でもラストバトルで、庶民の生き残りが1本25万ドルのビンテージワインを投げつけたときに、お互い殺し合う状況下なのに富裕層の代表が体を張ってワインを守るシーンには声を出して笑ってしまった😅
この映画は政治に敏感な人にはお薦めできない。
頭空っぽにして楽しみたい方にはうってつけ😊
あき

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