このレビューはネタバレを含みます
ハント目的で連れてこられた主人公が逆に犯人をハント仕返す映画
ホラー＋社会風刺
ジョーダン・ピールのusやゲット・アウトなどを連想させるテイスト
アメリカのトランプ元大統領がこの映画に激怒して公開が遅れたという曰く付き
しかし実際に見てみると、どちらかというとトランプ反対派のリベラル達の方が馬鹿にされている
映画序盤の主人公っぽい人達が次々と殺されていく展開には驚かされた
あえて主人公っぽい行動や顔をしているため、まんまと騙されてしまった
その後本当の主人公が登場するわけだが、これが非常に魅力的だった
キャラの背景はあまり語られないものの、頭がキレて何処か狂っており無愛想
たまに出る顔芸や変な声が楽しく最後までサクッと見れた
結末としては馬鹿な噂に騙され騒ぎ立てた保守派の貧乏人を恨むリベラル派の金持ちの仕業だった
この保守派は恐らくQアノンの陰謀論を信じるトランプ支持者のメタファーである
それを集めてハントしようとするのが反トランプのリベラル派ではあるのだが、結局のところ異常な過激性を秘めているのは平等を主張するリベラル派であった
ラスボスの女は、主人公の書き込みの勘違いとスペルミスを馬鹿にする訳だが結局のところ勘違いとスペルミスをしていたのは自分達だ
この映画では陰謀を信じる保守派を馬鹿にしつつ、立派なことを言いながら結局は過激な思想を持っているリベラル派も馬鹿にしている
ただ社会風刺的にはその程度の事で、どちらかというと普通にエクストリームなアクションムービーとして楽しんだ
主人公の女優が非常に良かった
