話題にはなっていたが、今の今まで鑑賞出来ておらず、なおかつ予告は見ずに鑑賞。
もっとシリアスな問題作かと思ったらブラックジョークじゃないか!笑
面白いし笑わせてもらった。完全に今のアメリカの分断を映画化させているみたい。
人間狩りモノというジャンルに陰謀論の貧民層vsリベラルな富裕層をぶち込んだ闇鍋作品でした。
人間がまさに動物のように狩られるというのは、命の価値を軽視させてそれを面白がる、という構図がおぞましい(くてそれを面白がるジャンル)だが、その相手が人種差別の陰謀論者。最初はそんなのがわからないが本人たちの言動や狩る側の言動で仄めかせられる。
そしてその狩る側もリベラルを気取りつつこういうやつらは狩らなければならない、なんならこういう奴らを食わせてるのは俺らリベラルなわけだし、根も歯もない嘘で陰謀を信じるような奴らはクソだから殺していい、と一周回ってクズになっている奴ら笑
要はどっちもクズで笑えるという構図を皮肉っているわけだ。
どちらかというとリベラル側がやりすぎに振っているように見える。
ここで描かれれリベラル側は徹頭徹尾、相手を見下し、さまざまなことで騙して狩ろうとする。
のっけから誰が主人公なんだ?となるような殺しの連鎖に笑える。まさかの爆破四散がおかわり的に使わられるとは思わず。
そこに現れる主人公がまさに主人公然としていて狩る側を翻弄し始めるのがいい。
最初に狩る側に本性を見せて、バーカ!!と一気に顔が変わるのがとてもいい。最高笑
そんな主人公も女子供は手を出さないのも配慮ができていていい。女でも手を出すのはクズだけだ!笑
ラスボスとの掛け合いも清々しくて良い。要所要所で顔はダメ!とかそれはビンテージワイン!と笑わせてくれるのも良い。
ラストの顔も清々しい。
観て良かったー
でもこれマジでシャレにならないなぁ…リベラル側も所詮は貧民層を見下すとかさぁコメディでやってたらさ実際にリベラルな考えの人たちもお前らハントする側なんだろ!?と揶揄されかねないし、狩られる側もピザゲートとか実際に会ったわけだし…あぶねえ橋だなぁ笑わせてもらったから良いけど…