グリパス

ザ・ハントのグリパスのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ハント(2020年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

主人公にカメラが向いてると思っていたらその人たちが続々と瞬殺されていき主人公が遅れて登場するまでのテンポと画面に引き寄せられる躍動感は映画の掴みとしてはバッチリだった
現代人が持つ差別や偏見をテーマにした要素が組み込まれていて説教臭くなくかつ皮肉をたっぷりと入れた考えさせられる映画だった
ネット民が人が流した噂を仮に嘘でも真実であるように都合のいいように抜き取り拡散する様は今の現代社会の闇を感じるものがあった
人は自分が見たものを真実であると認識してしまい自分が正義と言わんばかりにそれを振りかざすそんな人たちが殺されていたと知った時しょーがないことしたなと思ってしまった自分がいた
人は自分のいいように解釈しその見た事実の認識を曲げた記憶しかもっておらず記録はしていないと劇中で発言したことはすごく興味深かった
冗談で言ったマナーゲームを真実と言った連中を懲らしめるために本当にマナーゲームを行ってしまうような嘘が真実になってしまう現代社会のSNSの危険性を表現した皮肉であると思う
懲らしめる連中に黒人を1人は入れなきゃいけないともうポリコレすぎて笑った
黒人じゃなくてアフリカ系米国人って言った時はすごいこと言ってんなと思った
ヴィーガンや政治的闇や社会の分断などいろんな国際的問題や社会問題を入れてるところがほんとに良かった
最後にウサギが出てきて勝者は必ずウサギでランチ食べながら終わるのは洒落てた
最後のアクションシーンはキレキレで見応えあった
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