Sus

シャン・チー/テン・リングスの伝説のSusのレビュー・感想・評価

3.5
ダイバーシティという建前の裏に中国市場を狙いたいというビジネスライクな本音がチラチラ見え隠れする、そんな作品。

最初はカンフーアクションかと思いましたが、後半はファンタジー色が強くなって、モンハンに出てきそうな闇属性のモンスターが登場したりと軸ブレてないか?と感じなくもあません。幼い頃から武術を仕込まれてきたという割には最後の方は全然武術関係なくなってるような...。

また、カンフーやアジアっぽい衣装や建築など、ステレオタイプな中国に対する批判もあるみたいです。
そんなに...?と思わなくもないですが、例えば、日本の秘境にある忍者の里、みたいな設定で外国人が映画作ったら、私は少々違和感を感じるかもしれないので、気持ちはわからなくもないです。ブラックパンサーも同様かもしれませんね。

エキゾチックなイメージに心惹かれる気持ちはわかります。私もハリーポッターやロードオブザリングみたいな剣と魔法の世界にはワクワクしますから。
しかし、それを作るのがハリウッドだというのが少々ややこしくて、自分の国をよく知らない人に勝手なイメージをつけられたという印象が湧いてくるのでしょう。

文化と多様性は難しいですね。

*追記
他のMCUとの関連はすごいワクワクします。
特に次作のエターナルズは何かしら関わってくるのと睨んでいます。作中の伏線もそうですが、今のマーベルが訳もなくカンフーとファンタジーが混じった軸ブレブレの世界を作るとは思えないとうメタ的な視点もあります。

なんにせよ、スパイダーマンの予告もブチ上がりましたし、今後のMCUからは目が離せません。
Sus

Sus