映画好きの柴犬

シャン・チー/テン・リングスの伝説の映画好きの柴犬のレビュー・感想・評価

3.9
いや、マンダリンって誰だよ😅もう忘れてたよ

 素性を隠しサンフランシスコでホテルマンをするシャン・チー(シム・リウ)が、犯罪組織テン・リングスの首領であり、亡くなった母を蘇らせようとする父ウェンウー(トニー・レオン)に立ち向かう、MCUヒーローアクション。

 時系列としては実質的にMCUフェーズ4の幕開けとなる新たなヒーロー誕生物語。そして、スーパーヒーロー映画なのに、めちゃくちゃ武侠&カンフー映画でもある。後半はちょっとファンタジー色が強くなりすぎだけど、前半から中盤にかけてのワイヤーバリバリのカンフーアクションはかなり見応えあり。

 ストーリーはというと、父と息子の確執と継承を核としたものだけど、どうしても人物紹介要素が多めになるというのもあり、割と一本調子で意外性のないものだった。特に、敵役となる父ウェンウーのトニー・レオンがクール&かっこよすぎるがゆえに闇堕ち感というか悪者感がなく、父と息子の確執がいまひとつピンとこないのが難点。

 一方で、ケイティ役のオークワフィナのノリの良さと表情の豊かさと、ケイティとシャン・チーの友達以上恋人未満のバディー感は最高。

 しかし、シャーリン(メンガー・チャン)にしろ、エレーナ(フローレンス・ピュー)にしろ、ちょっとひねくれた妹キャラが、フェーズ4の話を引っ掻き回してきそうな予感。