アロー

シャン・チー/テン・リングスの伝説のアローのレビュー・感想・評価

5.0
〈鑑賞2回目・2021/11/12〉

 映画館で観たときと同じシーンで泣いた。「何度でも目の前に立ちはだかる邪悪な存在、かつ、今の自分の一部になっている存在」であるウェンウーが恐ろしくて。

 私にはずっと、頭の片隅で、人生をかけて悩んでいるモヤモヤがある(ちなみに家族に関する悩みではない)。その悩みは、ことあるごとに私の邪魔をしてくるし、長年そいつと付き合ってるせいで私の性格にも間違いなく影響が出てる。つまり、嫌な存在だけど、悔しいことに私の一部になっていて、切っても切れない関係。
 だから、この映画でシャン・チーが、自分を形づくった父親であるウェンウーと殴り合うシーンを観ると胸がぎゅっとなった。めちゃくちゃ勝手な見方だけど、ウェンウーが私の悩みの擬人化みたいに見えてきて、それにシャン・チーが圧倒されてしまうのが悔しくて泣いてしまう。シャン・チーと私の悩みの内容は違えど彼の立場にはすごく共感するし、私の心の中の形容できない葛藤が映像化されてるみたいで、一種のカタルシスすら感じた。MCUの作品の中で、一番こころを揺さぶれる作品かもしれない。あとアクションもMCUの中では一番好き!美しい!

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〈鑑賞1回目・2021/09/13〉

 あああああもうメチャクチャかっこよかった…!観る前は「MCU、ここに来てカンフー?」と思ってたけどマジでごめんなさい。カンフーめっちゃカッコよかった。家に帰ってから真似しまくった。てか、カンフーってあんなに美しい武術だったのか…!

 キャラも最高。シャン・チーの純朴さが親しみやすくて大好きになるし、ケイティとの関係もまさに観たかったやつ〜!他のキャラの描写も言わずもがなだし、たくさん出てくる幻獣の美しさにも見とれた。龍に恋した。
 ちょこちょこ過去のMCUキャラが登場するのも激アツで出てくるたびに声が出たし、シャン・チーがこれからMCUでどう活躍するのかがますます楽しみになった。ようこそシム・リウ!!!

 今回めっちゃ久々に映画館に来たんだけど、やっぱり良いな…。冒頭、テーマ曲が大音量で流れる中にマーベルロゴが堂々と出てくるのを観ただけで「これや!これを浴びにきたんや!」ってシビれた。久しぶりすぎて忘れてたけど、映画館ほど映画に没入できる空間って無いよな。これからも隙あらば映画館に通おう。

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あらすじ:犯罪組織のトップである父ウェンウーに厳しく鍛えられたシャン・チー。しかし心優しい彼は自ら戦うことを禁じ、組織の後継者となる運命から逃げ出した。その後アメリカで平凡に暮らしていたシャン・チーだったが、あるときウェンウーが恐ろしい計画を立てていることを知り…。
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