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シャン・チー/テン・リングスの伝説のdiesixxのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

MCU流剣戟、カンフーアクション。
最初の竹林でのバトルは『侠女』(『グリーン・ディスティニー』)、バスのアクションは『香港国際警察』、ビルの壁を使った格闘は『チョコレート・ファイター』かな?などカンフー映画のリファレンスをいろいろ想起しながら見た。ショーンの部屋の壁には『カンフー・ハッスル』のポスターも。
父と子の関係を主軸に父と母、兄妹など家族関係にフォーカス。『ブラック・ウィドウ』が擬似家族の物語だったのとは対照的なドメスティックな血族のドラマが展開。ショーンの親友、オークワフィナの天賦のコメディエンヌぶりのおかげで、ある程度の風通しのよさは担保しているが、母を失って陰謀論にハマった父が母の実家で大暴れ、という自閉的な印象はなきにしもあらず。
役者陣は素晴らしく、トニー・レオンは複雑なヴィラン役を見事に演じ切った。
終盤は大怪獣相手のCGアクションになってしまったのでちょっと残念。
エンディング主題歌はアンダーソン・パーク。アコギを使ったオーガニックなタッチが作品のテーマや雰囲気とマッチしている。もう一つのエンディングは「ホテル・カリフォルニア」がギャグのように使われていたが、どんな意味があったのかな。
テン・リングスは『アイアンマン3』でミスリード的に登場した組織だが、まさかこういう形で回収されるとは。
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