空海花

シャン・チー/テン・リングスの伝説の空海花のレビュー・感想・評価

3.7
IMAXレーザー⭐滑り込みセーフ!

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)25作目。
監督デスティン・ダニエル・クレットン
脚本デスティン・ダニエル・クレットン、デヴィッド・キャラハム
前作『ブラック・ウィドウ』は前シリーズの流れを汲んでいるため
本格的な始動は今作から。
そのスタートはいかに?

最強の力を持ちながらもそれを封印してきたシャン・チー(シム・リウ)
自分の運命から逃れるためサンフランシスコに渡り、ショーンと名乗りホテルマンとして暮らしていた。

“今度のヒーローはホテルマン”
でもそこを感じさせる描写は少なめ。
まぁそこで尺を取られても困るが(笑)
明日早番なのに、親友のオークワフィナと深夜のカラオケへ。
日本人でも親近感湧きすぎ(笑)

今回の目当てはカンフー・アクション
アクションは全般好きなんだけれど、肉弾戦や体術で魅せてくれる作品、俳優は貴重。
シャン・チーが初めて封印を解くのは
バスでのアクション。
スピード感、身体能力には期待が膨らんだ。
ちゃっかり駐車係=運転好きの設定を活かすオークワフィナ(笑)
終始笑いとちゃっかり設定だったが
“親友”といいどこまでもシャン・チーについていく現代女性の健気さに目を瞑る。
ただ、冴えない主人公や健気さはアジア圏のラブコメ設定か?とも思ったり。


⚠️マーベルはネタバレ怖いので早めに張ります😅核心には触れませんが⚠️


オークワフィナで話がズレたが
マカオへ飛び、いずれ歌で意気投合するあの方の登場(笑)
マカオの夜景に妹との共闘アクション
そして父トニー・レオンパートでの母との対決。
そこはさすがマーベルのビジュアルとアクションの両立。
前シリーズの『アイアンマン』から始まったことに思いを馳せ、アクションから始まったことは素直に嬉しい。

本作はあらゆる武術を結集させたのがウリ。
スタッフにはジャッキー・チェンのスタントチームメンバーとして活躍したアンディ・チェンやブラッド・アランも含まれており
母役ファラ・チャンは太極拳の世界女王から指導を受けたとか。
トニー・レオンもリハーサルだけで2週間を費やしたことを語っている。

だが
後半その期待がどかーんと花開くと思っていたが、正直尻すぼみだった…
竹の演出は素敵で面白かったし
タン・ローの幻獣や神獣、
竜の出る設定も実は嫌いではない。
私の中でそこが邪魔した訳ではなく
バランス的にCG感が強すぎたのか。

もう一つの期待、ヴィラン名優トニー・レオン。
一見、華のある登場にやはり期待は膨らんだものの…
1000年も生きた意味はどこに行ったのか。
魔の存在と更にテンリングスにも原因があるとしても。
アジア圏少なくとも中国、香港、日本勢は名ヴィランを期待するはず。
トニー・レオンじゃなくても良かったんじゃ。。(個人的に言うなら、こんななら使ってほしくなかったような)
でもミシェル・ヨーと同じ画面に映る姿は嬉しかったかな。

とはいえこんなスタートは悪くない。
次作『エターナル』とはえらく違う気がするけれどいいのかな(笑)
でもアクション、トータル、『ブラック・ウィドウ』より、満足感は高め。
シム・リウには今後キレッキレのアクションを期待します。
笑いはジェームズ・ガンに期待します(笑)

原作では腕輪でなく指輪
『少林寺三十六房』からの着想を得ているらしい。
アイアンマンにも出て来たテン・リングスの謎とは…!と謳っていたけれど
伝説はこれからというところ。


2021レビュー#163
2021鑑賞No.365/劇場鑑賞#63


エンドロール中、出て行く若いカップルあり。
でも出て行く途中で映像始まって立ち止まる女の子。
男の子は知ってか知らずが戻る気配もない。
余計なお世話だけれど
そんな彼氏、別れた方がいいよ🙅
空海花

空海花