ボギーパパ

シャン・チー/テン・リングスの伝説のボギーパパのレビュー・感想・評価

3.5
劇場で観られなかったけどDisney+入ってこんなに早く配信で観られてラッキー(これカウントしたら78本目)なのか劇場に失礼なのか、、、スカヨハに申し訳ない。

MCUの新フェーズに新ヒーロー現る。
大市場・中国を意識せざるを得ないディズニーの戦略、その展開に担うのはシャン・チー=テン・リングス。

概略をいえばシャン・チー覚醒の物語。
親子の相剋を軸に危機と苦難が彼を覚醒させる。

これまでの作品から見ると『マイティ・ソー』と類似。近親者との相剋を軸に主人公の成長・覚醒を「武器」が主人を選ぶ展開で描く。ソーは北欧神話を軸にした極めてカラッとした西洋的なものであったのに対し、本作は中国神話を陰陽を以って描いている。対比こそあれ基軸は同じか。

また、親子の情愛と反目はおそらくこれまで幾千年の間で勃興した数々の中華帝国においては普遍的なテーマであったであろう。本作においてはトニー・レオンが演じる父はアジア的な父権の象徴であり、この呪縛からの解放をMCU的な表現で描いているのであろう。

そして今後のアヴェンジャーズとの絡みを大いに予感させる造りは盛り上がる。エターナルズもまた然り。リングは魔術的であり、当然あの人と絡まってくる予感、実感を含めて劇中にもしっかり描かれ始めているし、科学的、宇宙物理学的な側面からの分析も始まるところも!

例によってエンドロールが出ても劇場を出ることは罷りならんと(^^)

またMCU作品は作品を越えたバディ関係も楽しみの一つだが、一作品内のバディも見どころ。
そこにオークワフィナの存在感を持って来たところが今後の期待値をさらに上げてくる(覚醒するのかなぁ)シム・リウの普通感が怯え、迷い、逡巡を表すのに対し、あっけらかんとあの調子で捲し立て、行動するバディの存在は大きい。

今後の展開が楽しみとなったプロローグ作。

苦言を呈すれば、魔物とのバトルシーン。やや安っぽいのが気になる。麒麟たち霊獣たちは可愛いのだが、、、

以下ネタバレあり









追加:マンダリン(^^)最高!ここに出てくるとは(^^)
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