kidoairakuwarai

シャン・チー/テン・リングスの伝説のkidoairakuwaraiのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。
アジア系ばかりだけど、それはまったく気にならず。それは自分もアジア人だからか。

テン・リングスというもの凄い武具を持つシャン・チーの父のトニー・レオンは、武具のお蔭で年をとらず1,000年も生き、世界を影で支配する武装集団「テン・リングス」を組織する。トニー・レオンは隠された村で知り合った娘と恋に落ち、武具を置き、組織を解体し?、家族との時間を大切にするようになる。しかし、シャン・チーが少年の時に、母が殺されてしまう。これを期にトニー・レオンは再びテン・リングスをつけ、武装集団を組織することとなる。そんな状況から逃げ出したシャン・チー少年はカリフォルニアで身分を隠して生活しているが、、、

というところから物語は進展する。
突如、シャン・チー少年がバスで襲われるものの、もの凄い武術で敵をやっつける。襲ってきたのは、なんと、父が差し向けた刺客だという。しかも、殺すことは想定せず、ペンダントを奪うことが主目的、あわよくば息子も連れて帰り、組織の右腕に据えたいという目論見。

ここでツッコミ、
影の集団じゃないんかーい!
何もバスの中で襲わなくても。。。バス破壊するし、街を破壊するし、、、
仕事中のホテルとかで襲うとかさ。。。もっとやり方あったのでは、、、
しかも、言ってみればただの親子喧嘩。
親子喧嘩の巻き添え被害デカすぎ。

その後、舞台をマカオに移して、妹と遭遇。
そして、また、トニー・レオンに襲われる。
結果、散々ひどい目に遭わされておいて、ヘリコプターで一緒に家に帰ってしまうというね。
巻き添えくらった方々、本当に可愛そう。

トニー・レオンが、どうしてそこまでしてペンダントにこだわったかと言うと、ペンダントが隠された村への道を示す手がかりだったから。龍の置物の目にシャン・チーと妹のペンダントをはめると、村までの道が示されるという仕組み。どうして、トニー・レオンは村に行きたくなったのか、死んだはずの母がその村で閉じ込められていて、「助けてぇ」と呼んでいるから、ということ。

おいおい、親子関係を超えて、いよいよ世界征服とは話が大きくなるのかと思ったら、またまた家族の問題やないかーい!どこまでも小さな世界の話だな。そのために振り回される組織の皆様、本当にお疲れ様。

村人が母を出さなければ「村を焼き払う」という、狂ったトニー・レオンの言葉を聞き、シャン・チーは父の元から逃げ出して、都合よく出てきた変な鳥みたいな生き物の案内で村に到着。

伯母さんから秘伝の武術を伝授され、トニー・レオンを迎え撃つ。村人は特殊な武具を持つけれど、飛び道具は弓矢のみ。「我こそは!!」みたない感じで向かい合う両陣営、武装集団「テン・リングス」がガトリングガンで瞬殺するのかっ!と思ったら、なんと、ザクのヒートホークみたいな武器でまさかの肉弾戦に突入。

武装集団でヒートホークみたいなかっこいい武器まで装備しているのに、銃はないのか、、、世界を影で支配しているのに、、、銃はないのかっ!!

村人と武装集団が肉弾戦を繰り広げる中、狂ったトニー・レオンは妻が閉じ込められていると思い込んでいる、大きな洞窟の石の扉をテン・リングスで殴って開けようとする。実は、妻の声だと思っていたものは、扉の向こうに封じ込められていた魔物の声だったのだ。。。テン・リングスで殴り続けると扉が開き中から魔物が漏れ出てくる。魔物は村人や武装集団の魂を引き抜き魔物の親分に魂を献上する。そして、魂を喰らい復活を遂げた魔物親分が扉の向こうから登場!トニー・レオンの魂も喰われて、あっけなく絶命。絶命の間際にテン・リングスをシャン・チーに譲り渡す。これで父子の和解だったのか?

家族の揉め事から始まった小さい話だったのに、魔物が出てきて、その魔物が復活したら世界が滅ぶという急展開。展開がスゴい。

魔物が村に向かうも、湖に沈むシャン・チーの無意識に母が語りかけ、それに反応するとどういうわけか、湖から龍が登場!魔物親分と対決。シャン・チーは龍の背に乗って(頭だったけど)、魔物親分と対決する。トドメはテン・リングスを使ったかめはめ波みたいな技。

家族の揉め事が片付いた後、シャン・チーはカリフォルニアに戻って食事をするわけだけど、そこにドクター・ストレンジの人が登場。シャン・チーもアベンジャーズ?に勝手に組み込まれることになる。。。。次のドクター・ストレンジにも登場?

アフリカを舞台にしたブラックパンサーはもう少し自然で納得のいくストーリーと設定だったように思う。アジア文化への理解が低いから?中国武術をがっつり見せたかったから?なのか分からない。色々とツッコミどころは多かったけれど、面白かった。またシャン・チーの活躍を見たい。
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