ジュンナカノ

青葉家のテーブルのジュンナカノのレビュー・感想・評価

青葉家のテーブル(2021年製作の映画)
3.5
丁寧な料理、小綺麗な服、部屋に差し込む光、洒落た家具、夜を駆ける10代、朝まで語り明かす旧友。
小さな美しさが積み重なって、映画の後半になるほどに見入っていく作品です。
文章には書き出せない良さがありました。

この手の「丁寧な生活」系の映画にありがちな雰囲気だけじゃなくて、伝えたいテーマが明確にあります。内容すごく良いです。
やりたいことを見つけられず、背伸びした17歳の少女が、等身大の自分を受け入れるまでの夏の2週間。
登場人物みんなにドラマがあり、それぞれが物語を通して自分と向き合っていく。誰しもどこか自身と重ねて観てしまうところがあるのではないでしょうか。
こんな青春を過ごしたかったし、こんな大人になりたい。そう思わせてくれる登場人物たちに、僕はとても心惹かれました。

バンドとタコスは普遍的に良いよね、と同感🌮笑
松本壮史監督の作品、好きです。