鳩

ソー:ラブ&サンダーの鳩のネタバレレビュー・内容・結末

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

今回どういうストーリー展開になるのかが一番気になっていたところで、最近のマルチバース展開から見て私が予想していたのは別次元からレディ・ソーが来る事だったのですが、同じ次元のジェーンが癌になる展開にしたんですね。
コミックだとジェーンは女神になるそうですが、エンドクレジット後のヴァルハラのシーンがそういう事だったのかな…?(ヘイムダルが出てきたのは嬉しかった)
この展開だと確かにロキは出せないよな…と思いました。残念…。

ジェーンはムジョルニアに呼ばれてソーになりましたが、癌が治る可能性に縋ってムジョルニアを握ったのに、治るどころか悪化していて、それでも闘い続けた理由が少し弱かったように思います。(ソーを助ける事を選んだって事なんでしょうけど、仕事を続ける事が一番の望みだったようにも感じて、映画内だけでは納得しにくかった)
考察は出来るとは思いますが…。

今回神々が殺される危機のストーリーだったので、今までのシリーズからすると突発的な展開が多かったような気がしました。
(ビブレストってソーもこんなに使えたんだ…とか、ストームブレイカーもムジョルニアみたいに使えるんだ…とか、サンダーボルトも同じ事ができるんだ…とか、ソーって自分の力分け与えて戦わせられるんだ…とか)

私がソーシリーズに求めていたのは、兄弟の絆と、敵との熱いバトルだったんだな…と実感。そういう意味では、今回のストーリーは退屈に感じました。
ジェーンを結局病死させるなら、もっとちゃんとストーリー内で絆を描いてきてほしかったし、それをしてこなかったならラブコメするのは中途半端なんだよな…という気持ち。
コミック的に両方描きたかったんだとは思うけど、それなら尺足りないんじゃないかなぁ…。

ゴアは、もっと脅威的な存在感が欲しかったように感じました。(娘の存在がきっかけだった人物なので、このくらいがちょうど良かった気持ちもある)

ゼウスは、他作品の北欧神話の神様も、割とこんな感じで傍若無人だよな…という気持ちになりました。

最後にソーがゴアの娘の父親になった事も、どうしてそうなった…?と首を傾げてしまった。ゴアの願いは叶ったのかもしれないけど、残された娘の意思は…気持ちは…?
願いがまだ、娘のところに行きたいとかなら理解できたかもしれませんが…。
ガーディアンズやジェーンとあれだけ過ごせてきたソーなら、立派に育ててくれるとは思いますが。親子というよりも、戦う相棒としての今後なら見てみたいかもしれません。

ソーシリーズにありがちなのが、神様だからな…そういう事もある…という展開なので、そういう納得の仕方で今作を見るのが良いのかもしれません。(それにしても、今回なんでもアリ感が強かったような…)

以下、好きな部分箇条書き

・ダーシー大好きなので、出てきてくれて嬉しかった。ジェーンにかけていた言葉も彼女らしくて良かった
・冒頭のガーディアンズとソーのシーン。ガーディアンズは相変わらずみんな元気で良かった。ネビュラは血気盛んで良かったし、スターロードが変わらず仲間想いなところが良い。ガーディアンズの活躍をもっと見たい
・ソーが参戦した途端独壇場みたいになってしまい、呆れるガーディアンズの仲間たち
・根が生え、魔法使いの箒みたいに使われたストームブレイカーに笑った
・コーグの語るソーの伝説。ロキの死の語りとかウォーリアーズスリーの雑な扱われ方に笑ってしまった
・ゼウスの玉座でヴァルキリーが、そこにいた女性の手の甲にキスをするシーン。ヴァルキリーの祝福だー!キャー!とかよくわからない事を思ってしまったけど、すごくかっこよかった
・ヤギ。登場シーンから存在感がすごい。声に笑うし、大活躍なのも楽しかった。ゼウスのところに飛んでくるシーンが好きだった。あれ誰が声あててるんだろう…
・ストームブレイカー。ムジョルニアにめちゃくちゃ嫉妬するじゃん…そんなに意思持ってるの…可愛い…
・アスガルドで今まで通り行われていた、ラグナロクの再現劇場。まだやってたの?!しかも工夫が増えてる…って笑った
・ジェーンのソーの戦い方。しなやかな動きがかっこよかったし、散弾ムジョルニアかっこいいー!!そういう活かし方もあるのかー!!と興奮した。
・ヘイムダルの息子がビブレストを使ったシーンが胸熱。でもお父さんにもらった名前は好きじゃないの笑った
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