乙

ソー:ラブ&サンダーの乙のネタバレレビュー・内容・結末

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

想像の遥か上をいく展開の連続でめちゃくちゃ笑ったし、時々泣かされた。

ここのところMCUでは「マルチバース」がキーワードになった作品が多かったですが、やっぱりマルチバースは劇薬。ノー・ウェイ・ホームは史上最高の面白さでしたが、ドクター・ストレンジ2は過去作品のキャラ/俳優へのリスペクトが欠けた扱いに正直疑問が残ってしまいました。マルチバースはキャラクターの死を軽くしてしまったと思います。

その点、今回のラブ&サンダーはマルチバースは関係なく、ソーはロキの死を偲んでいるし、ジェーンの死も不可逆と捉えられ、素直に悲しむことができました。

今回は各キャラがとても良かった。
エンドゲームのソーは、ソー/ラグナロク→インフィニティ・ウォーでの覚醒を活かし切れてなかったと思うので、全力のムキムキなソーが見れたのがとにかく良かった。

ヴィラン役のクリスチャン・ベールの不気味さ満載の怪演も素晴らしい。
この人、バットマンもやってたんですよ?どちらかというとジョーカーみたいな狂気。

ナタリー・ポートマンも良かったですね。コミックの末期癌設定がMCUでもくるだろうとは思ってましたが、生命を投げ打って人を助ける展開になるとは…。
思えばソーの1作目も、ソーがムジョルニアに再び認められるきっかけはジェーンだったわけで、ジェーンの高潔な精神をここで回収してくるとは…

作品とは関係ないところで、1つ残念だったところ。日本の配給会社さん、もう中途半端に邦題を改変するのやめてください。
原題「ソー」に「マイティー」付けたことが10年越しに混乱を招いてますよね。
前作の「ラグナロク」もクライマックスで副題が回収される素晴らしい構成だったのに「バトルロイヤル」とかいう意味をなさない副題にされてたし…。
ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーのvol.2もリミックスにしたせいでvol.3どうするの?って状況だし、本当にくだらない改題ばかり。
まぁ映画そのもの面白さとは関係ないので、原題で呼ぶことにします…
乙