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ソー:ラブ&サンダーのメッチのレビュー・感想・評価

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
3.1
マイティー・ソーの1作目を観たときと同じ感覚で観やすかったですね。純粋に楽しめました。

去年までのMCUシリーズは、物凄い情報量と時間の長さありました。それに対して本作は、情報量は抑えられていたため、ソーとジェーンとゴアにフォーカスして観ることが出来ました。本作の始まり方もコーグの語り口調で、これまでのソーをやってくれていたので、それが観やすかった一番の理由かもしれません。
その上、本作は神様について考えさせるお話だったと思います。コーグの語りが神様のお話をしている様が、ヒーローのイメージが強かったソーは元々は神様だったことを再認識させる強調されていたようですね。マイティー・ソーの1作目の北欧神話の現代版みたいなところが、「神様の表の面」というように神様の煌びやかなイメージがあったのかと思います。でも本作では、ゴア視点で信仰を守った信者を平気で裏切る神様だったり、ソー視点で我が身を優先して神々を護ろうとしないゼウスだったり、「神様の裏の面」について強調されていたように思えます。それが、1作目と本作は神様のお話だというのは共通で、神様の表と裏というのが対比されているようでした。そう考えさせるところが楽しめました。

あと、別作の「THE BOYS」でも「ヒーロー=神」と考えさせるものがありましたが、それが出てきたことによって、MCUも影響を受けたのでしょうか?ヒーローと神様は密接であるのだから、MCUも神様についてのアンサーを出したのが本作なのかと。そして、1作目のように登場人物を少なくし神様について強調していたので、原点回帰していたかのようで1作目を観たときとの感覚がありました。
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