ペコリンゴ

ソー:ラブ&サンダーのペコリンゴのレビュー・感想・評価

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
4.0
記録。
「愛する人の目を見つめろ」

『マイティ・ソー』シリーズとしては4作目となるMCU第29弾。メガホンを取るのは前作に引き続きタイカ・ワイティティ。

初のドルビーシネマ3Dにて鑑賞。
僕はメガネ愛好家(ただ目が悪いだけですが)なのでメガネ on メガネ。どーしよう、違和感半端ないw

まぁそんな違和感もすぐ慣れるもので、Disneyの金払えドラマ観ろ感が透け透けな造りであった『MoM』で見限りも視野に入れ始めた身としては非常に安心して観れる作品でした。

それまでだいぶイマイチ(お好きな方ゴメンなさい)であった『マイティ・ソー』シリーズはタイカ・ワイティティ印のコメディ演出を多く取り入れた前作で大化け。

神を殺せる剣「ネクロソード」を手に全ての神の抹殺を目論む神殺しのゴアとの闘いを描く本作も前作同様の作風で、あんな神など絶対に信仰したくないゼウス(ラッセル・クロウ)のキャラクター、ゼウスによって全裸にされてケツ丸出しのクリヘムなどは非常にキャッチーなポイントでしょう。

ヴィランであるゴアを演じたのはクリスチャン・ベイルですが、このキャラクターの背景であったり、久々の登場でソーと共闘することになるジェーン(ナタリー・ポートマン)の境遇であったりとシリアスな要素もありますが、良くも悪くも軽いので身構えは不要。ちなみにゴアの娘を演じたのはクリヘムの娘さん。

ハッキリ言って深みは1ミリも感じないストーリーですし元々『マイティ・ソー』シリーズの好き度が低い僕にとって高評価の対象ではないんですが、全編に渡ってフィーチャーされたGN’R加点で4.0に。

劇中で使用された楽曲は「Welcome to the Jungle」「Paradise City」「Sweet Child o' Mine」「November Rain」で、それぞれのシーンの高まりに寄与していましたしヘイムダルの息子も「アクセル」ですからね。好きなんだろなぁ。他にもEnyaやABBAの楽曲の使い方も面白かったと思います。

よくこうもダサくできるなと逆に感心するタイトルも、これは確かにラブ&サンダーだなって納得。とりあえず今時点でMCUを見限るのはやめとこうと思います。

ちなみに3Dの凄みはあまり感じられない気がしました。一番驚いたのがオープニング「MARVEL STUDIOS」のロゴでキャップが盾飛ばしてくるとこ…。