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ソー:ラブ&サンダーのNowLoadingのレビュー・感想・評価

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
3.4
 今日のマーベル。

 グチは後でいくらでも書けるだろうし、先ずは良さげなポイントを抑えておこう。まずギャグはキレていた。寒いところもあったが、概ねフェーズ3からのマーベル色を知る人達はうまく演技に落とし込めていたと思う。次にストームブレイカーのキャラクターが際立って良かったこと。本作のMVPはアイツであろう。なんと言っても選曲の旨さはさすがタイカ・ワイティティだなと。Paradise cityが流れて来たときはマジか!と勢いはピークに達していたのだ。(バーンアウトパラダイスのopがあれであったね)

 そんでイマイチなところを。バランスが悪すぎる。今作のボスキャラゴアがまずありきたりかつ重い。悲しい過去を背負った復讐ならヨソのマーベルでやってくれ。前作のヘラぐらいの宇宙征服してやるぜ!ハッハッハ!みたいなのが一番いいんだよ。なのでキレキレのギャグと似つかわしくない重めのストーリーとかいう極端な話は途轍もない違和感が終始頭の中を駆け巡る。

 というか詰め込み過ぎなんだよガーディアンズだしてジェーンだして神々とゼウス出してってさ。過去の3部作みんな家族間の揉め事だったじゃん!強いソーが観たくて映画館来てんのにソーよりその他のキャラクターが出ているシーンの方が長い!これは勘弁してほしい。それでいいマーベルもあるが本作は頭空っぽにして観れる映画であって欲しかった。

 久しぶりのハズレを引いた気分。しかもエターナルズとかじゃなくワイティティのソーで引くとは。IMAXで見てしまったがこれはお金相応ではなかったので次回は本来の旨味を出してくれることに期待したい。まぁ多分次もやってくれそうだろうし。(そうそうマット・デイモンの無駄遣いも凄く良かった)
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