パルパティーン

ソー:ラブ&サンダーのパルパティーンのレビュー・感想・評価

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
4.2
やっとこの映画を観れた。賛否両論と聞いていたけど個人的には全然面白かったと思う。ノーウェイホームやドクター・ストレンジ2などマルチバースで色々頭を使うことがあり、少し重い作品が続いたけどシコし羽休めできる作品であった。

悪役のゴアが本当によかった。信仰していたけど裏切られて神殺しをしていくという設定がとてもよかった。最近のマーベルは絶対悪がいないように感じる。それぞれの悪役の目指すべきものがあり、それを実現したいと思っているが大衆的に見たらそれが悪に見えているだけである。

最初のガーディアンズオブギャラクシーのメンツとの戦いのところが1つ目のポイントかなと思う。もう戦うことをやめたソーは手伝ってくれと言われないと戦わないようにしていた。もうある意味の神である。
まあそれほどに暴れるので見てて気持ちい。

この映画のポイント2つ目はなんと言ってもジェーンである。この映画を見ようと思ったのはナタリーポートマンが出ているというのがあるが、なんでああなってしまったのか。それを解決するためにソーになったと思うと涙が出てくる。再会するときもソーの驚き方もそうだし、筋肉ムキムキのジェーンも最高である。ムジョルニアとの連携も素晴らしい。

子供たちが攫われて助けに行くためにチームを作りに神々が集まるところに行く。ゼウスの前で色々文句を言ったり派手に暴れたりするあたりソーらしさがあるなと感じた。ゼウスの胸を貫通させた時は驚いた。ソーがスッポンポンになった時に倒れる女たち。どんなものなのかなとついつい考えてしまいそうだった。そしてソー達を助けにくるヤギたち。このヤギたちもポイントである。

いざゴアの元へ行くソー達。しかしゴアの罠だと気づいて斧を投げるナタリーポートマン。ここもクスッと笑ってしまった。しかし、ゴアが強すぎて3人で挑んでも負けてしまう。一時退却するがジェーンもガンのせいで体が死にかけている。ヴァルキリーも背中を刺されて負傷。ゴアに斧を取られてしまう。次はサンダーボルトを手にもち一人で向かう。

ゴアが成し遂げたい目標の地点に子供達もいた。ゴアも中身は優しくて子供達を殺していない。なんやかんや優しいのだなと見てて感じた。子供達の絶体絶命のピンチにソーが助けにくる。ソーの言葉に答える子供達。武器をとり影の化け物に挑もうとする。ソーが力を子供達のわけ与えるところはもう笑ってしまった。人形を武器に掲げた子供がある意味最強であった。

子供達がしっかりと影の怪物と戦っている間にソーはゴアと再戦する。またしてもソーがピンチになった時に助けに来たのはジェーンである。もう体が弱っている中で戦いに来た。二人で協力し無事にソーの斧を取り返すことができた。

別世界に行ったジェーンとゴアはもう死にかけている。この世界の理屈が見てて理解できなかった。ゴアの娘が出てくるが、もう死んでいるのに生きている。ゴアは娘をソーに託して死ぬ。そしてジェーンもヴァルハラへと消えていった。個人的にはジェーンは死んでほしくなかった。ゴアの娘が生きている理由が理解できなかったので誰か説明してほしいくらいである。

今回の映画の笑えるポイントがたくさんあり、やはりヤギかなと思っている。そしてゴアの娘とソーの生活。もう1つはムジョルニアと斧の気持ちの表現の仕方である。ムジョルニアとソーが喋っているとヤキモチ焼く斧がいい。ゴアの娘が次の世代交代の一人になってほしいという思いもある。タイカワイティティ節のある羽休めに見れる映画だった。


2022年31本目