バートロー

ソー:ラブ&サンダーのバートローのレビュー・感想・評価

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
4.0
スパイダーマンとドクターストレンジの映画が続けて出来が良くてどうかなと思っていたけど、タイカ・ワイティティとクリス・ヘムズワースの南半球コンビは相変わらず面白かった。アメリカではまだ無名で駆け出しの若手、オーディションではチャニング・テイタムに良い役を取られまくっていたというクリス・ヘムズワースの役者としての成功を象徴するシリーズになったと思うと感慨深い。今となってはコメディもこなし、屈強な恵体を持ちながら男らしさからの脱却を率先して図るハリウッド屈指の俳優で、今作でもその魅力は十二分に発揮される。作品的には前回ほどの真新しさは感じられなかったけども、タイカ・ワイティティらしいぶっ飛び要素、アクションの見やすさは健在の上、今回はお得意の子供使いもある。物語を引っ張るクリスチャン・ベールの異様に怖い悪役は特に子供との相性良しだった。MCUの長期化による疲れはあるものの、単独4作目でもまだまだ味のする映画になっていて嬉しかった。