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ソー:ラブ&サンダーのAvengersのネタバレレビュー・内容・結末

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

タイカワイティティ前出過ぎ

流石にバランスおかしくなってました。

ギャグは相変わらず面白く、序盤から中盤にかけては大いに笑わせてもらった。1番のお気に入りは、ソーとジェーンの回想シーン。8年前の設定なのにビジュアルが今過ぎたのも笑えた。
ただ、終盤になってもずっとギャグやってたから「まだその感じで行くの?」「そんなことしてる場合?」と思ってしまった。

ずっと緊張感ない感じで進むソーサイドと、ずっとシリアスに描いていたゴアサイドが交わるクライマックスは、当然ながら噛み合わない。
クリスチャンベイルの演技は素晴らしかったので、もう少しバランスを整えてから最終決戦に向かって欲しかった。
結果として、「ジェーンの死」という特大シリアスパートにも感情移入できず。ヴァルハラが更に追い討ちをかけて死を軽くした。

この他にもクライマックスの展開は結構不満が残る。
ジェーンがムジョルニア持てるのはまだ許容できたが、子供に力が宿った理由も、神殺しの「ネクロソード」を持ちながら「永久」で神殺しを願う理由も、娘が生き返ったのも、その娘にストームブレイカーを渡すラストも観ていて「?」状態。

何でもありの色が強いタイカ作品ではあるが、こうも説明なしにグレーゾーンばかり攻められると萎えてしまうし、相当気を遣って辻褄合わせをしている印象を受ける他のMCU作品とも整合性がつかなくなりそう。
辻褄合わせは、フェーズ4の壮大な世界観の中では難しくなってきていたけど、今回のはそういう類のものではないので、雑な印象を受けた。

ラストシーンについては、「オーディンが氷の巨人の子のロキを育てたようにソーもゴアの娘を…みたいな対比がとても良い」という意見を見て「成程」と思ったが、「見ている最中に気付けるような描写を入れてくれよ!」とも思ってしまった。
神の国でのあっても無くてもいいようなシーン入れてるなら尚更。

面白いシーンは沢山あったけど、映画として面白かったかと聞かれる素直に「はい」とはいえない映画でした。
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