とりん

ソー:ラブ&サンダーのとりんのレビュー・感想・評価

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
3.4
2022年72本目(映画館36本目)

MCUシリーズ最新作にしてソーシリーズの4作目。おそらくMCUでのヒーロー単独映画としては4作目は初では。
エンドゲーム後の話は既にいろいろと公開されているが、GotGやソーのことが描かれるのは今回が初めて。エンドゲームのラストでGotGメンバーと意気投合したソーが一緒に宇宙に旅立って、いろんな星の危機を救って回っているところから話が始まる。
GotGメンバーも大概ネジ飛んでてぶっ飛んでるが、それ以上にソーが破天荒すぎてやばい。大口叩いて、なおかつ実力もあるから文句も言えない笑 GotGメンバーもいうて冒頭30分程度もいなかったな。でもそのやりとりはユーモアあって好きだったな。

監督は前作に引き続きタイカ・ワイティティが務める。個人的には前作があまりにもコメディ走りすぎてるように感じて、おふざけ映画にしか思えなくて、好きになれなかった。
いうてソーシリーズを映画館に観に行くのも今回が初めてで、これまでならきっとレンタルや配信待ちだったけど、最近のMCUペースが早いのもあり、もしかしたらソーの単独はラストかもと思い、観に行った。
まぁ今回もワイティティ節は炸裂してるけど、割とバランス感は悪くなかったかも。全体的にユーモアたっぷりだけど、魅せるところは魅せるし、笑いに振り切るところもしっかり振り切ってくれる。

今回の注目ポイントはソーシリーズのヒロインでもあるナタリー・ポートマン演じるジェーンが新生マイティ・ソーとして戦闘に加わるところだろう。美しい彼女が戦う姿もまた美しい。ナタリーの戦闘シーンだけでも観た甲斐があったと言える。

今回は音楽もかなりも良くて、予告でもそうだったけどGuns N' Rosesの曲が多く使われていた。個人的にはオープニングの戦闘シーンから「Welcome To The Jungle」が流れたのにはテンション上がった。しかもそれをバックにソーが無双してる様が描かれてて、似合いすぎていた。

クリス・ヘムズワースやナタリー・ポートマンはもちろんだが、本作のヴィランであるゴア役にはクリスチャン・ベイル、伝説の神ともいえるゼウス役にはラッセル・クロウという豪華俳優も今回参加している。
相変わらずのクリスチャン・ベイルの役の仕上がりが凄まじくて、彼と言われないとわからないレベル。
ラッセル・クロウはなかなかにクセがあるキャラで、あのお腹見たら笑ってしまうし、それに加えての傲慢さがあの姿に似合う似合う。彼については今後もまた出てきそうだな。

タイカ・ワイティティ監督は良いアイデアが有れば続編に意欲も示しているようだ。シリアスも多いMCUだけど、こんくらいぶっ飛んでる作品もあるのは個性が出ていいかなと開き直ってきた。
明らかに1作目とテイスト変わってきてる気がするけど、そういえば1作目はケネス・ブラナーが監督を務めていたことを調べて知り驚いた。
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