『この映画の主役とは?』
思えば前作「ラグナロク」から思ってたんですよ。
なんかこのソー、思ったよりあんまり面白くないかも。
相変わらずサービス精神はたっぷり。
なんと言ってもチャンベーことクリスチャン・ベール扮するヴィラン、ゴアの重厚さ。
復帰したナタリー・ポートマンのアクション。
見どころはたくさんある。
ただ私はこの作品のソーにはあまり感情移入できなかった。
シリーズを4作も重ねてまだ主人公の成長物語やってるのがどうも腑に落ちない。
このタイカ・ワイティティという監督がどうも肌に合わない。
無駄に贅沢なメンバーを揃えた寸劇シーンとか、ラッセル・クロウのゼウスのシーンとか観てると、なんだかちょっとずつ自分の中の体力が奪われていく感じがする。
そもそもあのコーグというキャラはいるの? なんかえらく図々しくレギュラーに納まってるけど、アタシなんだかあのキャラあんまり好かんとです。
ワイティティよ、あんたが世に才能をひけらかしたいのはよぉく分かったよ。
あんたは天才だ。
これは紛れもなくあんたの作品だ。
あんたこそこの作品の主役だと思うよ。
あんたはもう少し自分を抑える事を学んだら完璧なんじゃないかな。
というわけで、ひどくモヤモヤした気分で、劇場を後にしたのでした。
ソー5はもういいかな?
作ってもいいけど、そんときはワイティティ抜きで頼むよ。
劇場(吹替版)にて。23.07.15
2022#011