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ソー:ラブ&サンダーのkeyのレビュー・感想・評価

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
2.1
なんだかすごくガッカリした。
ロキ、両親、ヘイムダル、ウォリアーズスリー、※を望み通り抹消するまではいいとしても、そこまでしてやりたかったのがあれ?と引いてしまう。監督と主演の私利私欲っぽさ…。

前作のラグナロクはケネス・ブラナーが始めた世界観をいい感じに壊して面白くなったけど今回は思いついた小ネタテキトーに詰め合わせたのか?と思った、低レベルなコメディみたい。コメディ要素の大半がつまらない上にシリアスな部分とちぐはぐで戸惑う。
ストームブレイカーとムジョルニアの下りは面白かった。

良いところと言われてパッと浮かぶのはクリスチャン・ベールのゴアくらいかな。あの人だけ真剣にやってるというか一人相撲みたいで、作品全体もっとあの路線でいけばよかったのにと思う。


↓ネタバレあり
1番は最後の部分に興醒め。クリヘムが娘出したかっただけじゃんと思うし、顔がそっくり親子すぎていくらクリスチャン・ベールの娘と言われても鼻で笑ってしまう。

ロキが死んだのは都合上仕方ないけど、今作では名前だけ出すとかすらもしないのに、最期のジェーンとの描写を思いっきりTDW中のロキのパロディにするのは見え透いたエモ狙いで安っぽすぎ。
ゼウスはあんなんでいいの?
子供を戦争に駆り出す恵まれた王家の男もね…。ソーがいつまで経っても王にふさわしくなさすぎる笑

主演のずいぶんと失礼なインタビューの中でのロキの扱い方を見て彼はソー(ひいては実写化俳優)には向いてないんだなと思いつつ、実写化というより完全なMCU版として見ればいいかと考えていたのにこうもぶち壊されると…。
出しゃばりな監督と私物化する主演。次作での挽回に期待したいけどまあ無理だろうなと思う、トイストーリーに対するのと似た感情。

クリヘム好きだったのにちょっとソーとロキに対する解釈や思い、そしてラブアンドサンダーを良しとしたことでかなり萎えてしまった。
タイカはクソ戦犯だけどだからと言って彼に全部押し付けようとするなよと思う。
※=ジェーン
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