エイリアンやら悪魔のいけにえやら70年代ホラーのスクラップブックと化してて「これ（ハロウィン要素）いる？面白かったけどさぁ...」な感じだった前作から一転、「なぜ"John Carpenter's"がついていないのか」と錯乱していた。
とりわけマイケルマイヤーズは"パラダイム"に通ずる絶対的な存在として君臨し、その足元で勝手に狂う人間のいやらしーい描き方は"遊星からの物体X"そのもの。そしてそんな狂気すら捻りつぶす力強さは"マウス・オブ・マッドネス"のごとき終末を予期させる。まさに現代によみがえった黙示録である。
しかしカーペンターっぽいショットを除けば前作同様"足り過ぎた"スプラッターでしかないのが一層残念。早く戻ってこい、カーペンターよ。
