りり

ハロウィン KILLSのりりのレビュー・感想・評価

ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)
3.5
続編3部作の2作目。前作のエンド時点から続く時間軸で始まって嬉しい。ローリーが病院に運ばれるのはシリーズ2作目の「ハロウィン2」やリメイク版の2作目と同じだが、今回はマイケルは病院に来ない。ローリーの代わりにハドンフィールドの人々がマイケルに立ち向かうのがストーリーの主軸。やめときなよ〜って画面に向かって言いながら見るのもホラーの醍醐味だよね。78年の惨劇の関係者を登場させるのはシリーズファンへのサービスかな。しかしマイケルは古参キャラにも容赦はしないので、モブも含めてむちゃくちゃ殺しまくる。やっぱりね笑

印象的なのは病院での集団パニックが悲劇を招く場面。誤った使命を単純に信じてしまう愚かさと、その使命に人々が流れることで制御できないほどのうねりが生じてしまい誰も止めることができなくなることを批判的に表現していた。スラッシャーホラーらしいツッコミどころ満載の物語ではあるが、上記の部分を含んでいる点は社会問題や社会批判を裏テーマにして重みを出すの現代ホラーぽさも感じられて、オリジナルの雰囲気の再現を重視していた前作とはまた違った趣きがあった。

にしてもラストの展開はショックだよ〜。
ホラーは最後まで油断しちゃダメ!個人行動もダメ!絶対!な結末だった。
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