このレビューはネタバレを含みます
巷でよく流れてそうな歌を連続で流しながらも結局最後は「ハロウィンのテーマ」で終わってしまうエンドロールがすべてを象徴している、「あとちょっとまで行けていた」映画。
ホラー映画を謳いながらラブストーリーを延々やり続けるというひねくれた姿勢は嫌いどころかドツボだった(コーリーもアリソンも普通にいいキャラしてたのとホラー描写よりも正直演出のキレが良かった)のだが、終盤でコーリーのキャラクターをほとんど生かせずに死なせて結局ローリーの家族内で解決させてしまったのが非常にもったいない。それだったら1作目で普通に終わらせられたのでは?
前作に引き続きカーペンター作品のオマージュてんこ盛りなのは素直にうれしんだけど良くも悪くも忠実すぎて先が見えてしまってて正直足を引っ張ていた感が強い。コーリーも「クリスティーン」のアーニーをそのままなぞる展開なくせにあちらほどの豹変ぶりが際立ってないからどうしても弱く見えてしまう。そもそも原典と比較するとホラーの演出が(ry
この監督次はエクソシストのリメイクをやるそうだがその時はフリードキンを無理にまねしないで(てか現代においては誰もまねできるわけない)「フレンチコネクション2」ぐらい人間ドラマに徹底してもらいたい。そうすれば絶対面白くなるからさ...それぐらいは信用できるんだよ...