前作はとっ散らかってた印象で評価低かったけど、今作の振りと考えれば納得のハロウィンシリーズ完結編!
ブギーマンそれ自体の恐怖ではなく、あくまでブギーマンは"邪悪"の象徴にしか過ぎず、その存在は観念的なものとなっている。
故に賛否分かれるのも納得だけど、私は文句なしの賛です!
しかしマイケルも歳をとったな…
以下ネタバレありです🎵
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今回マイケルは端役に過ぎず、環境と深淵が生んだ概念としてのブギーマンの物語。
元は優しい存在だった青年コーリーが、他者の悪意によって"邪悪=ブギーマン"に変容して行く。これはホアキン版ジョーカーにも通ずるものがある。
今作におけるマイケルは過去作と比較するとあまりにも弱々しい。これは老いを表し、そして時代の変化でもある。ではコーリーが新ブギーマンとして活躍するのかといえば、これもあっけなく退場する。これらは単体としてのブギーマンの終焉を意味し、ウイルスのような感染する概念としてのブギーマンを意味する。
故にホラーアイコンの最後としてはあまりにも弱々しく呆気ないのは、マイケルのブギーマンとしての役割が真の意味で終わったからであろう。
暴力には暴力を。
違法な私刑で終幕したブギーマンの物語は、同時に新たなる恐怖の始まりを示している。