ごろり

ハロウィン THE ENDのごろりのネタバレレビュー・内容・結末

ハロウィン THE END(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

〝深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ〟
フリードリヒ・ニーチェ

「ハロウィン」新3部作のラスト、「ハロウィン KILLS」の続編として観たらかなり微妙_(:З」∠)_
ただ、「ハロウィン外伝」として観たら終盤手前くらいまでは非常に良く出来てると思います!
特にアバンタイトルからOPにかけては8億点!シリーズで1番好きかも(;//́Д/̀/)'`ァ'`ァ

今作の実質的主人公である青年コーリーがシッターとして少年の家を訪ねるところから始まり、シッター中に少し目を離した隙に少年がいなくなりブギーマンの存在を匂わせる演出、しかし実はそれが少年のイタズラで屋根裏部屋に閉じ込められてしまうコーリー、ブギーマンへの恐怖心を煽られた怒りから暴言を吐きながら扉を蹴破ると扉を抑えていた少年が吹っ飛び、ちょうど帰宅した両親がいる玄関へ落下死してしまう、叫ぶ母親そしてOPに突入_(:З」∠)_
ブギーマンが町へもたらした恐怖が今でも影響を与えていることがわかる最高のアバンタイトルですね!!
いつものOP曲に合わせて映されるジャック・オー・ランタン、今回はジャック・オー・ランタンの中から新たに一回り大きなものが出てきて、さらにそこから新たに一回り大きなものが……という内容で、倒される度に恐怖と邪悪さが増して復活するブギーマンを表現していてこれも見事(;//́Д/̀/)'`ァ'`ァ

自身が起こしてしまった事件、家庭環境、町の人々からの冷遇、その他偶然によって心優しい青年が徐々に堕ちていく様を描いていてそれがめちゃくちゃ面白い!!
ブギーマンであるマイケル・マイヤーズに魅入られ、魅入ってしまった彼が新たなブギーマンとして覚醒していく内容は観客誰もが邪悪に堕ちてしまう可能性、誰かを邪悪に堕としてしまう可能性を感じさせ切なくも恐ろしい(;//́Д/̀/)'`ァ'`ァ
自転車を漕いでいた心優しい青年が闇夜をバイクで疾走する様はどこかダークヒーロー感もあってカッコイイとすら思えてしまうんですよねw

ただ、終盤くらいまでマジでマイケル・マイヤーズがほとんど登場しないww
彼が町の人々をぶっ殺しまくる様を期待していた人は肩透かしをくらったんじゃない??
前作「ハロウィン KILLS」でついに人間味を感じさせる殺人鬼から不死身の怪物として描かれてしまった彼、わいもそんな怪物をどう扱っていくのか?という問いへの解答はめちゃくちゃ気になってました_(:З」∠)_
ほとんど登場させずに下水道引きこもりオジサンにしちゃうのはどうかと思いますよww
老いの影響なのかローリーとのラストバトルもかなり呆気なくて、わいのブギーマンはそんな簡単に倒されねーよバーカ😤😠😡💢って思いながら観てました!!
倒し方も磔にしたブギーマンの首と手首をスっと切って殺して、死体を車の上に縛って町を走り、町の人々が見守る中 ゴミ収集車みたいなのに突っ込んでぐっちゃんぐっちゃんにして邪悪は消え去ったことをアピール_(:З」∠)_
なんだか物足りない(;`皿´)グヌヌ

終盤はマジでコーリー関連やブギーマン関連をかなり雑に大急ぎで風呂敷畳みました感が半端なくて、そんなまとめ方するならもう1作くらい作ってよと思いましたね( ˊᵕˋ ;)💦
完結編ということに制作陣が囚われすぎだったように思います_(:З」∠)_
ラストに出てきた原題「HELLOWEEN ENDS」、〝S〟を反転させて歪ませて〝?〟にする昔っぽい遊び心加えれば良かったのにww
とりあえずローリー役のジェイミー・リー・カーティスお疲れ様でした_(:З」∠)_

完結編としては物足りなくて微妙だったけど、決して嫌いにはなれないそんな作品でした_(:З」∠)_
あのアバンタイトルとOPだけで劇場で観る価値はあると思います_(:З」∠)_
ごろり

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