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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのエスのレビュー・感想・評価

5.0
これ1回観ただけじゃあ書けん。うわあもうどうしよう。

神秘的でありながらも、泥臭く大真面目。
みんなが愛する何か、守りたい何かを持っていて、責任を背負っている、だからみんなが正しかった。この世界はその己の譲れないものを懸けて戦わなくちゃいけなくて、それに巻き込まれて罪の無い尊い命が散っていくことも珍しくない。そんな虚しい世界。それだけではなくあまりにもこの自分が生きている現実とリンクする部分が多くて参っちゃうようなストーリーだったけど、そんな中でもちゃんと大真面目に平和的解決の道を提示していくこと。失ったものから生まれた感情の矛先、それが正しいかどうか。

しかも、実際に関わっている全員が計り知れぬ喪失を抱えながら。よくこんな超大作を造り上げてくれたなと思う。感謝と尊敬が止まらないです。再生の描きも、力を持った女性たちの輝かしさもとっても勇気付けられるものがありました。”No Woman, No Cry”は秀逸すぎる選曲。ラモンダの威厳が無くちゃ今作は成り立たなかったし、シュリの涙は本当に美しかった。ナキア、ドーラミラージュ、エムバクへの絶大な安心感も凄まじい。リアーナの”Lift Me Up”は川のせせらぎのような清らかさ。レズビアンが描かれてるのも自分にとっては重要なことで。今作を見る度きっと自分は己を見つめ直し、誠実さを胸に、前を向いて歩き出すことが出来ると思います。物凄く恋しいです、チャドウィック。

サントラ聴きながらずっと涙ぐんでしまうし、最後のあそこではワカンダフォーエバーって本当に一緒に叫びたかった。パンフレットもじっくり読んであと3回は観に行きます。ありがとう。

(2022/11/15 15:13:28)
ドルシネにて。2回目だとそれぞれの行動の意図がはっきりしてて、尚且つずっと一貫してるなとわかる。前作も何度も見返しちゃってるんですけど、ラモンダの”自分が誰なのかみせろ”っていうのがもうずっと昔から何度も言ってるのがまたうわぁ…とグッときてしまうポイントだったり。もうたまらん。

にしてもタロカンの都市はめちゃくちゃ美しいし、ワカンダも言わずもがな。3Dだからこその没頭感がぴったりだと思います。

(2022/12/8 22:26:50)

超大作が控えてたり私的スケジュールなども兼ねてこれでお別れとすることに(円盤と配信をまつよ!)バケハや刺繍の入ったパーカー等のグッズを身にまとい、満を持しての4回目。

喪失からはじまり、もがいてまた失って、それでも大切な人はいつだって自分を知っていて、支えくれる。それでいて自分が成り立つ。シュリ、ワカンダなりの再生を丁寧に描いてくれた制作陣たちには頭が上がらないし、それぞれの思いを抱きながら演じきってくれた役者陣にも心から敬意を捧げたい。先日投稿されたライアンクーグラー監督のメッセージも泣けてしまう。

6言語も出てくるのは本当に素晴らしくて痺れるし、語学意欲もめちゃくちゃ湧く。スパイであるナキアは何ヶ国語話せるのだろうか……

サントラもインスパイアとしての関連曲も全部素晴らしくって、今まで観た映画の中で一番のめり込んで聴いていると思う。またこれも多言語でたまらない。

シュリは永遠にかっこいい。レティーシャライトに本当に沼ってしまったし、一番好きなmcuキャラとして自分の中での印象が固まりました。これからの活躍を心待ちにしてます。本当にありがとう。
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