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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのOBのレビュー・感想・評価

4.4
久々の映画館でのMCU鑑賞。 

大量TVシリーズ投入や、主役級不在による品質薄まりもあり、ここのところ今一つの感があった同シリーズだが、ライアン・クーグラー監督脚本の本作は、前作のレベルの高さが証明するように、まさに期待の一作。 

ポイントは故Cボーズマンの抜けた穴(主役不在問題)をどのようにしてリカバリーしてくれるのか。誰が次期ブラックパンサーになるのか? シュリで務まるのか?

まず、映画全般のクォリティはさすがのライアン監督保証付きだった。前作ほど尖った音楽ではなかったが、いつもながらのセンスの良い楽曲群と、光の見せ方やフォーカスとぼかしのバランス等、相変わらずの映像美を堪能。この世界観こそがまさしく “ザ・ブラックパンサーワールド“

ストーリーの緩急とテンポの良さも相変わらずの心地よさ。2時間50分の長尺も全く長く感じなかった。この時点で4点以上は確実に。

さて、問題の主役についてはどうだったか。ネタバレになるので詳細は触れないが、深い悲しみ→心の葛藤→再生への流れがきちんと構成され、誕生譚としては上手く描かれていたと思う。

惜しむらくは、見せ場であるバトルシーンが、場所が場所だっただけに壮大さに欠けて少々凡庸だったことか。ワカンダはやはり広大な平原での大規模な群衆戦闘を期待してしまうので、そこは残念ポイント。

後、ストーリーとは直接関係ないが、二代目アイアンマンであるアイアンハートは、やっぱり陽気&強気&チャーミングな白人娘さんが良かったかな。なんと言ってもトニースタークの後継人なので。(アニャ・テイラー・ジョイなんかはどう?ってこればっか笑)
ちょっと諸々意識しすぎでは。


兎にも角にも、今年のMCU作品ではダントツ1位確定。
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