ミルトン

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのミルトンのレビュー・感想・評価

4.5
王を喪失した人々はどう生きていけばよいのか、どう死と向き合っていくのか、ということに葛藤するシュリやオコエたち一人一人が自分なりに死と向き合い精一杯に答えを模索していく姿に共感し、行き場のない怒りや哀しみに苦しむ。
規律正しいワカンダの民らしからぬそれぞれが自分の感情を顕にしてしまうくらいの動揺、激怒、不安の表情や先の見えない未来に恐怖する「人間らしい姿」が、苦しいけれど同時に胸が熱くなるような感覚がじんわりと身体に響きました。

死は別れではないという前作から引き継がれたテーマと向き合いながらも自分の道を見つけて進んでいく人々の姿勢にとても胸を打たれました。正当続編。ブラックパンサー、ティチャラ国王よ永遠に。
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