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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのayukoのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

MCU新作ですね!

チャドウィックボーズマンに捧げられたフェーズ4最終作です涙

病で逝去したティチャラ王。世界に存在を知られた鉱石を巡りワカンダに危機が迫る!ってお話ですね。

チャドウィックボーズマンが43歳の若さで亡くなり、リキャストをしない判断をしたMCU。すでに出来ていた脚本を大修正して作られたとのこと。

まずはリキャストしなかったという大英断。いきなり主演を別人が演じると違和感は拭えないだろうし、多少アラが出たとしても、チャドウィックボーズマン以外では撮らない!って監督の強い意志、ですかね!

主演を引き継いだ妹のシュリ、良かった!主役顔な美人さん! 皆大好き親衛隊長のオコエは相変わらずカッコ良いし、元スパイの彼女、新キャラの発明少女、全体的に女性キャラクターがメインでしたね!

今回のヴィラン、海中に暮らすタロカン帝国の描写も良かったです。海中ということで「アクアマン」の超絶映像が思い出されたけど、被らないように工夫されていたように思いました!

まあ、普通に見ていると気になる点もあった。あれ、母が女王になってるけど戦ったの?世襲制になりました?とか、海中での暮らしぶりの現実味の無さ(食事など)とか、戦争になったのはスパイの彼女のせいに見えるのですが、とかですかね。

2代目アイアンマンになるアイアンハート初登場!は良いけど、コスチュームがカッコ良くない&女優さんもちょっと華が無いようにも思えた。今後の成長に期待したいです。

あれ、ホークアイにアイアンマン、ブラックウィドウもハルクも2代目は女子ですね。アベンジャーズがどんどん女性軍団に!w ポリコレ?

しかし、突っ込みどころはあっても、何と言っても本作はチャドウィックボーズマンの追悼作品として素晴らしかった!愛溢れるオープニングとエンディング、泣ける涙

他の映画にもたくさん出ていたけど、チャドウィックボーズマンがティチャラ王に同化したように思えたし、本当にいなくなっちゃったんだなあ、という喪失感に襲われた。

映画に出ている俳優さんが亡くなってしまうことはあっても、映画本編で亡くなったストーリーにしたエンタメ大作は初めて見たように思います。

監督と製作陣が、世界のMCUファンと一緒に彼の死を悼んでいるような映画体験で、稀有な作品だなあ、と思った。

妹のシュリが迷い悩みながらブラックパンサーに、女王になる話なのに、ラストに息子は出さなくても良かったのでは?はやや気にはなりましたが。

でも気になる点はあっても、主演不在の大ピンチを方向転換し、脚本をまとめあげ、エンタメ大作として成立させただけじゃなく、大ヒットもさせてしまう!

ライアンクーグラー監督、信頼感!でした!いつかスタローンが亡くなってしまって、ロッキーがいなくなった世界が描かれるとしたら、ライアンクーグラーにしか撮れない!とか思ってしまいました。
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