みっどないとみみずく

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのみっどないとみみずくのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます



・ワカンダ、タロカンの世界観のディテールのあまりの細かさ。架空の物と感じさせる隙を与えないほどに作り込まれている。
・静かなストーリー展開、失った者たちの戦い ヒーロー映画としては異端すぎるシナリオ
前作の構成をかなり意識したものにはなっているが、海の帝国という新たな景色が加わることで新鮮さを感じた
・対タロカンはMCU史上トップクラスの手に汗握る戦いだった。水中+異形の人間というのが海自体になのか潜在的な恐怖心がある。催眠術にかけられた人間が自ら海へ飛び込んでいく描写はかなりインパクトがあった。肌の青い部族が近代的な探索船の甲板を這い登ってくるシーンも気味が悪くて最高。催眠術のサントラ早く来てほしい。近代的なマシーンを原始的な槍でぶっ壊すのは絶対北センチネル民族の逸話モデルにしてんだろ。

タロカン強すぎ問題
ネイモアは水分が十分確保されるフィールドだと、ハルクやソーに匹敵するらしい…
ヘリコプターを軽々とぶん回し、ヴィブラニウム製の兵器を一突きするだけで墜落させる怪力。ヴィブラニウム製の武器相手に傷がつかない体の硬さ、砲撃を見て躱す瞬発力とえぐいスピード。
あと、飛ぶ。はちゃめちゃな動きで飛び回る。水中は奴らの地の利が働くから論外だし、乾燥すると弱体化する性質ではあるものの、ここまで強ければ地球上でタロカンに勝てる要素は本当に僅かだと思う。いろんなヒーローと戦ってほしい


・前作が社会的弱者のレッテルに苦しめられた歴史を持つ黒人たちの反撃的な作品であるように、メソアメリカの持つ白人たちに虐げられてきた記憶をストーリーに落とし込んでいる。
ヴィブラニウムを所有しており、この金属を巡り引き起こされる戦争を避けるため、外界との交流を絶った。