CIVIL

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのCIVILのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

彼を喪ったという事実と悲しみ、同時に彼が遺したものをエンターテイメントに落とし込みながらも真っ直ぐに描く“チャドウィック・ボーズマンへ捧げる贈り物”のような作品であった

ストーリーとして植民地の問題なども触れつつチャドウィック・ボーズマンの逝去を受け止める作品を作るのはとてつもなく難しいものだろうと思うけどしっかりと描ききっていたかなと
他作品と比較して盛り上がりに欠ける部分があるように感じたのは事実だが、今作に関しては盛り上がる映画を目的としてないはずなのでそういうものでしょう

終盤、シュリが復讐にとらわれる描写も妙なリアリティというか生々しさを感じたし、演出としてティチャラ、いやチャドウィック・ボーズマンがいかに高貴な存在であったかを結果的には描くようになっていて良かった

アイアンハートもお披露目としては申し分ないくらいの見せ場だったし、逆に少々見せ場が少なかったように感じたエヴェレットロスについても今後の活躍への伏線と考えておいた方が良さそう、アイアンハートとシークレットインベージョン楽しみにしてる

いろいろ語ろうにもラストに全て持っていかれてしまう

やはり世界が失ってしまったものはあまりにも大きい、その事実は変わらない
でもきっとそれで終わりではない


“Dedicated to our friend Chadwick Boseman“
意識するよりも先に自然と涙が溢れました
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