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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのcinemageekのレビュー・感想・評価

3.8
ブラックパンサー ワカンダフォーエバー

監督/ライアン・クーグラー

出演/
レティーシャ・ライト
ダナイ・グリラ
ルピタ・ニョンゴ
ドミニク・ソーン

シュリ/レティーシャ・ライト
オコエ/ダナイ・グリラ
ナキア/ルピタ・ニョンゴ
リリ・ウィリアムズ/ドミニク・ソーン



CUフェーズ4のラストを飾る映画
MCU30作品目
としても話題。


ただ、ブラックパンサーを過去に演じた
チャドウィック・ボーズマンが2020年に
亡くなったこともあって、
彼の代役をたてずに制作されることでも
話題となった。




ポイント1
チャドウィック・ボーズマンの追悼映画であり
次へ歩き出すことを教えてくれる1本

ブラックパンサー=チャドウィック・ボーズマン
というほどハマり役だっただけに、
彼がなくなったことはこの上ない哀しみではある

そのチャドウィック・ボーズマンを追悼する意味合いとしての色合いがかなり強めの映画と言える

その一方で、家族をなくした人の哀しみ、喪失感なども描かれているという、まさに MCUとも言える作品



ポイント2
戦争と対話という
世界の縮図も描いた1作

予告にもある通り、今回の敵、ヴィランは海底帝国
そこの信奉元ともいえる ネイモアが最大の敵となるが
ライバル、敵に至る前は共通の驚異にともに戦おうという提案のなか、彼の抱える闇に触れることで対話は崩れ戦争となる

しかし戦争になる前に一人の被害者の命を救っていれば…
というIFも含めて
相手との対話を積み重ねる時間の大切さも描いている



ポイント3
過去作を観ておくべき1本
良くも悪くもだが、MCUのシリーズ作である限り
過去作を観ているかどうかで面白さが大きく変化する
今作はその典型的なもので、過去のブラックパンサーを
観ているかどうか
可能なら
「ウィンター・ソルジャー」
「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」
「アベンジャーズ エンドゲーム」
を観ておけば、面白さも世界への没入感も含めて段違いにアップする

チャドウィック・ボーズマンへの敬愛を込めるためにもぜひごらんいただきたい



偉大なるブラックパンサーこと
ティ・チャラ国王を失ったワカンダは深い悲しみに包まれた

1年後
国を統治するティ・チャラの母親ラモンダは、国際会議で開かれた国ワカンダ宣言があったにも関わらず、ヴィブラニウムを独占するワカンダを責め立てる国々対しフランスが極秘にヴィブラニウムをワカンダから奪い去ろうとする、暴力的行為を告発する。

一方。太平洋の某所では、深海にヴィブラニウムが眠っていることが突き止めるが、謎の集団に襲われる。アメリカはその襲ってきた集団がワカンダではないかと勘ぐるのだが…




どこまでいっても チャドウィック・ボーズマンへの思いが溢れてくる映画。

もちろん劇中の主人公は
シュリ/レティーシャ・ライト
オコエ/ダナイ・グリラ
ナキア/ルピタ・ニョンゴ
といったワカンダの人々であり、新規メンバーともいえる
リリ・ウィリアムズ/ドミニク・ソーン
である

だが、全てにおいて ティ・チャラ国王/ブラックパンサー 
チャドウィック・ボーズマンへの弔いと別れ
そして彼への哀悼と死を受け入れるための成長物語

それは観ている側もそうで、
チャドウィック・ボーズマンが生きていれば
と思うことがないように、ファンも受け入れるための映画でもある

シナリオの展開としては、新たなグループの登場と今後の活躍がいろいろと期待できる流れになっている

親しき人の死を受け入れるための悲しさと覚悟
復讐からは何も生み出さないことの虚しさと許す強さ
そういったテーマを含めて2時間41分の長さを感じること無く、最後まで一気に見せてくれる映画


MCUはフェーズ5にはいる
2月公開予定の
アントマン&ワスプ:クアントマニア
を皮切りに、
ガーディアン・オブ・ギャラクシー3
ザ・マーベルズ
ブレイド
キャプテン・アメリカ ニュー・ワールド・オーダー
サンダーボルツ
などが劇場上映予定となっている。

https://www.youtube.com/watch?v=4DMCAEwn52k
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