この日も今まで通り公開日に観に行ったんだけど、ポップコーンを買うために列に並んでいる間周りを見渡すと、同日に公開された「すずめの戸締まり」を観にきている人の方が多い！
MCUの人気にかげりが出てきているのをあらためて感じた…。
本作品はチャドウィックが亡くなって、ティチャラ役に別の人をリキャストする事にファンのほとんどが反対というそれだけで大変な条件のもと、二つの重大なミッションを課されていた。
チャドウィックおよびティチャラの追悼作品として納得いくものにすること。
今後シュリはもちろん、ワカンダと残りのMCU世界がどのようにどこまで関わっていくのかを決めるための道標になること。
一つ目は見事に成し遂げていたと思う。今までシビル・ウォーから見守ってきたティチャラへのリスペクトを随所に感じて、ファンも物語の中のキャラクター達と一緒にキングを追悼することができた。
問題は二つ目。環境もヴィランも新キャラも中途半端で、この先の展開にワクワクできなかった。
まず実写版リトル・マーメイドと同じく海の中が暗すぎてキャラの表情や衣装などのディテールが全然見えず、アクアマンの綺麗な海底王国に負けていると感じてしまった。
ヴィランも前回のキルモンガーのようなカリスマ性に欠けるし、新キャラのアイアン・ハートも見せ方のせいなのか、イマイチ印象に残らなかった。
そして最後の最後で見せた「新キャラ」は、「ファンはこうしたら喜ぶだろ？」という意図が透けて見えて、一つ目のミッションをある意味邪魔しているようにも思えて、本来は感動するはずの部分なのにそこまでハマれなかったなあ…。
