おきゃん

喜劇 愛妻物語のおきゃんのネタバレレビュー・内容・結末

喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

百円の恋の脚本家、足立さんの自伝的小説
「乳房に蚊」
が元の映画だそう。

ヒモ男が日本アカデミー賞受賞の脚本家になるまで20年以上支え続けた妻の本音。
とのこと。

いやっ!こりゃ天晴れ!!
水川あさみがトラウマになってしまう男性続出間違いなしの、毒蝮三太夫もおののく
毒舌ぶり!!よく言えば裏表がない、、
悪く言えば悪口の蛇口がぶっ壊れてるイカれたBBA。

毒舌吐きながらも懸命に生き抜く姿に涙が溢れそうになる。

ただし、子どもの前であんなに父親を罵倒するのはダメ絶対。本当に、駄目。まじで。

親を選べない子どもの前で
自分の選択を否定するな
お前が選択を否定した瞬間
子どもの居場所や存在意義が消える

全てお前が選択したこと。
刃物突きつけられて、無理矢理させられたことなのか?
自分の選択を勝手に後悔して被害者面で大声で誰にクレーム言ってる?
腹をすえろ。
若くは
腹を切れ。
子どもを道連れにするな。

これが私の厳しい意見。

だけど濱田くんがとても良い役で
罵倒され打ち砕かれそうになる心をユーモアとエロでなんとか守ってる。
その健気な様子がなんとも憎めない。
捨てられない。
それも彼の作戦のうちなのだけど。
濱田くんのナルシストな心の声めっちゃうけた。ジャケ写の顔も絶妙にムカつく。笑笑
水川は捨てられないバカな自分を人のせいにしてる。
自分が作ってしまったモンスターに怯えて被害者面してる濱田くんも悪い。
でも悲しい哉、結局は愛しているのだ。
バカで惨めな自分を認めて
周りに甘えるしかないのだ。
あれ?なんだろこの親近感。。笑

とにかく大久保さん含めキャスティング◎コミカルで面白かった。

男ってのは、女よりも身体が大きく、強い。
だから殴り合いになれば女が負けるだろう。
女ってのは、男よりも口でコミュニケーションを図る生き物。
だから罵り合いになれば男が大抵負けるもの。
分かった上でやるのはDVと変わらない。
サンドバッグにするのも大概に。

私だってニートのような彼氏でも
やっぱり一緒にいて楽しいし
映画もサッカー観るのもなにするにも
奴がいないと楽しくない。
最後は絶対笑っちゃってるし
笑わされちゃってるし
結局わたしは負けてる。
そして何より自分が選択したこと。
分かってる。
でもムカつくから心で叫んだり、時には爆発するけど、捨てられない。
だから子どもも無責任に作らないし
資格がないのも分かってるから
甥たちで満足してる。

クリエイターのヒモを持つ人間の心得。
作品が売れるか売れないか、有名になるかならないかは問題ではない。
あなたがその人の1番のファンでいられるか。そこが重要。
そしてそいつを食わして行ける覚悟があるか、、

そこに愛はあるんか。

なんの話してるかわからんくなった。
お目汚し失礼しました。
おきゃん

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