いど

巴里の屋根の下のいどのレビュー・感想・評価

巴里の屋根の下(1930年製作の映画)
4.0
サイレントとトーキーの狭間の時代の映画。なんとなくだけどサイレント部分の方が躍動感があって好き。
1930年代の女の人の髪型だったり服装だったりって今見ると逆に斬新でオシャレ。対照的に男の人のスーツは普遍的だな。
詩的リアリズムという運動のはしりらしいが、確かに天井桟敷の人々と同じ運動のもとの映画と言われればそんな気もする映画だった。
カメラワークはめちゃくちゃ素晴らしいけど物語は割と普通でそこまで深みを見出せなかった。逆に言えば100年近く前の映画だけどそこまで変わったテーマだとは思えずに見れた。まあ文学を鑑みるにそれはさほど不思議なことではないか。
結婚の時に真夏の夜の夢が使われるのは変わらないんだなとニヤリしてました。
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