シネマスナイパーF

夕陽のあとのシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

夕陽のあと(2019年製作の映画)
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貫地谷しほりが…美しい…
夕陽よりも貴女が美しい…
木内みどりさんのご冥福をお祈りします


とにかくエゴ
エゴとエゴのぶつかり合い
お互いの幸せと不幸が同時に衝突する
その舞台がなんとも暖かい島ってのがいい
豊和はその暖かさを受けて順当に育っているから彼自身の性格は別にキーとはならないため、都合がいいといえば都合いい
結局二人の母親のぶつかり合いになる

とにかくずーっと話噛み合わねえんだこの二人
腹立たしいぐらい噛み合ってない
会話になってないレベルで話が噛み合ってない
正直イライラしてくる
ただそういう脚本を意図して作ったってのは素直に天晴れだしイライラしたのは掌の上で踊らされたってことなのかもしれないな

ほとんどの人物がやたら感情的
別に悪いとかではなくて、体温を感じるからこれはこれでとても良いんじゃないかと
ただ台詞まわしが少しわざとらしすぎるきらいがなくもないかな
台詞って感じの台詞すぎると感じることが多々ある
それでも人物の作り込みと役者の入れ込みが素晴らしいため、説得力あるしその分映画に物語に引き込まれる


話が話だししょうがないとはいえなんか画が弱い感じを僕は若干感じたりしましたが、島の風景がとにかくイイ、とりあえずイイのでそれで持ってる感じはある

ちょうど茜と五月が激突し出した頃から少しの間豊和が一旦退場する時間があって、おいちょっと待てと思い始めたところで五月が豊和の部屋を見るシーンがあるのですがそこで流れる音楽が素っ頓狂で、さっきまでいた話の中心がいなくなったことも重なって正直なんだそりゃと思ってしまった
何度か観れば気にならなくなるのかもしれないけど、初見では合ってないというか違和感を感じてしまうとこだったな


スクリーンを見つめる僕の目が暖かくなるのを確かに感じる作品でしたよ
誰かの人生を見つめると、一元的な視点から解放されるよね
そういう話がそういう効果を与えるんだから素晴らしいことじゃないですか