まーしー

恐竜超伝説 劇場版ダーウィンが来た!のまーしーのレビュー・感想・評価

3.0
6600万年前の北アメリカ、モンゴル、日本、北極圏を舞台に、弱肉強食の恐竜の世界を描いたドキュメンタリー。

過酷な環境で生活する恐竜たち。
時には木の実を貯蔵し、時には虫を餌に魚を捕るなど、生き抜くための知恵が紹介される。
また、母性本能とも言うべき、子どもたちを天敵から守る母恐竜の健気な姿も。
種を保存するための知恵や本能には興味深いものがあった。

しかし、繁栄を誇った恐竜たちも、巨大隕石の落下で絶滅に追い込まれる。
あまりに一瞬の出来事。積み木が瞬時に崩れるかのような呆気なさ。
弱肉強食の世界を生き抜くために獲得した知恵は何だったのだろう。
わが子を懸命に守ろうとする本能は何だったのだろう。
長年の進化を一瞬に奪う出来事に、少し切なさを感じた。

恐竜たちがCGでリアルに再現され、それなりに迫力を感じた。ハリウッド大作には及ばないものの、それほどCGに違和感もなかった。
内容に目新しさはなくとも、小学生程度の子どもの学習教材には良い作品。
(ちなみに私は小学生程度の子どもではない。)

以下、自分が勉強になった点をメモ。
・ティラノサウルスには羽毛あり。
・モササウルスは恐竜とは別の祖先。海竜として進化。
・トロオドンは虫を餌にして魚を捕獲。