140字プロレス鶴見辰吾ジラ

カラスが多すぎるの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

カラスが多すぎる(2016年製作の映画)
3.5
【戦争】

ヒッチコックの「鳥」が頭にあるのでスリラーをブラックユーモアに短編にアニメーションに落とし込んだモノだろうと思ってしまうのだが、制作がアメリカなわけなのでよぎるのは「戦争」というアメリカの経験である。

本作は大量のカラスが空を覆い、それをライフルで駆逐するところから始まるのだが…

事態が徐々に拡大すると同時に世界の危機の表現がゾンビアポカリプスの如くスペクタクル性を帯びていく。カラスを駆逐する武器がライフルからグレードアップしていく流れと使用される武器は、アメリカがかつて日本やベトナムと対峙したときにのコンプレックスが内在されているのでは?と疑って見ると楽しい。