その人生ÇA VA？
穏和で退屈だった家庭に破天荒な女闖入者は物申す
実にフレンチ映画してますね。大好物系の映画ですw
洒落っ気が前面に出た演出として"意識高い系（スマートという意味ではない）"映画ですw
もう初っ端から過激派ヌーディストの全裸の女にちょっと森林に沿った道端に車停めてベンチで休憩してると車を盗まれるっていう抜群の"掴み"はヘンテコ映画好きは刺激されるわけです（笑）
フレンチ映画のカラフルさと共にヌーディスト集団、町中に戦車など荒唐無稽な素材の配置もカルティックアート映画の趣きを強め、そっち系の映画好きにはビシバシと響く可能性もw
それに加え、登場人物"全詩人"かというほど哲学的かつウィットに富むちぐはぐな会話を交わすのもヘンテコ映画の度合を強めてますねw
勤勉的に勤務を行う"いい人"であり何の変化もない"つまらない"一家の長的立ち位置の次男のソロ男とその家族に、"風来坊"的に世界を渡り歩き定住しない女が車泥棒を機に出逢うわけです。
簡単に言うと"価値観のぶつかり合い"ですw
この映画の良い所は、個性的ながらも定位置から動かない蟠りを持った家族に女が"領域に土足で入ってかき乱す"だけじゃなく、その影響を受けた主人公の踏み出した思い切りのいい行動に"相互刺激"を受ける事なんですよね。
お互いに良くも悪くも刺激しあって"価値観の転換"、つまり『多様性』を身に着けて新たな一歩を踏み出す顛末を描いてます。
もう少し丁寧に描いて欲しいと思うほど、今年のMyFFFの番外編枠のお気入りではありますw
