みりみり

彼女は夢で踊るのみりみりのネタバレレビュー・内容・結末

彼女は夢で踊る(2019年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ストリップに対していい印象がなかったので..........とんでもない映画に誘われてしまったという気持ちで観に行ったのですが..........


内容はとても良かったです。劇場に来る人のほとんどは、性的な意味で来る人がほとんどかと思います。そんな中何か人生に希望を持てなくなった時に、人間の美しさに魅了され、泣いてしまった方等、色々な気持ちを抱えて訪れる人もいると作品内でも触れており..........自分が思っていたことは偏見に過ぎないと感じさせられました。


印象的だったのは踊り子さんたちが化粧する時とすっぴんの時の顔の違い。
すっぴんの時は、どこにでもいるような素朴な女性。化粧した瞬間別人かのように、煌びやかで、かっこいい自立した女性へと変わるのです。

『化粧をした瞬間別人の人生を歩む』

このセリフが印象的であり、今でも脳裏に焼き付いています。


また館長が恋をしていたものは、彼女だったのか、劇場だったのか、現実離れした世界だったのか。色々な可能性を感じさせるラスト。エンディングの加藤雅也さんの舞台上での踊り。とっても良かったです。

監督さんいわく、あのエンディングは偶然産まれたものだそうで。
元々映画撮った後に、劇場が壊されるという計画で、本当だったら壊された劇場の前に立つ加藤雅也さんで終わる予定だったそうです。
それが2020年12月現在でも、館長が『やっぱ取り壊さない!』といったせいで、コロナ禍でも劇場は運営しているそうですwwwwwその結果エンディングが加藤雅也さんの踊りとなったそうです😂