閉じ込められ脱出系サスペンスとして見たら激怒するところですが「あ、これはコメディなんだ」と切り替えて見たらそれなりに楽しめました。
そもそも主人公の男性をクズ野郎に設定した時点で「ピンチの主人公に感情移入させる」というサスペンスに最も必要な要素を捨てています。大人数でツッコミながら見るのに適した、意外と優秀なコメディ作品ですね。
イヌ、ワニ、女性の扱い方にしても、日本やハリウッドとは違う価値観の国ならではの発想ですし、ドキュメンタリーではないので「なるほど、タイではこうなるのね」と納得しながら見ることができました。
例えばハリウッド映画のワイルド・スピードを見て「車で敵と正面衝突して100メートル下の崖に落ちたのに怪我で済むのはおかしい」と本気で怒る人には絶対に向かない作品ですね。
わざわざ人に薦めるほどの作品ではないですが、パーティ映画として多人数で見る場合に限りアリだと思います。