晴海通り

アラビアンナイト 三千年の願いの晴海通りのレビュー・感想・評価

3.5
愛の反対は無関心だという。それもあるかもしれないが、私は孤独でもあると思う。“千年の孤独”という焼酎がありますが(笑)、永遠を生きなくてはいけないジン(ジーニー)と有限の命を抱えた私たちの孤独の重さは、果たして違うのか同じなのか。

”物語“を共有できるのは、人類の特徴のひとつだという。そして“物語”=想像力を共有することで私たちは生き延びてきた。加えて、同じ物語を共有できる規模は200人にも満たないという。

「私は、あなたを愛している」という最小単位で共有する物語。それが何よりも私たちを孤独から救うストーリーであることに違いはありません。“long“が”願い”という意味を持つことに、つい思いを至らせてしまいます。富や名声などではない、私たち人類のささやかで確かな願い。

素敵な映画でした。
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