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アラビアンナイト 三千年の願いのののレビュー・感想・評価

3.6
物語を研究する専門家の主人公は講演のためトルコのイスタンブールへ訪れた。市場で惹かれたガラスの小瓶の蓋を開けると、巨大な精霊・ジンが現れる。彼はお礼に「3つの願い」を叶えてくれるというが、物語に造詣が深い主人公はバットエンド(良くない結末)を警戒し、訝しむ……恋愛・ファンタジー作品。

人類には物語が欠かせないことを語る素敵な映画だった。
その上で「科学の進歩やコロナ禍により外部と断絶されがちな現代人が、外界へ目を向けられるよう背中を押す」そんな内容にもなっていた。
なぜならば伝承されない物語は死んでいるのと同義であるから。

ジンによって語られる三千年の物語の美術セットも凝っていて、物語に惹き込まれた。

中盤に匂わされるだけではあるが、別の小瓶を選んでいたら誰が飛び出していたのかと考えると少しワクワクする。
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