んー。
なかなか見やすい尺なハズなのに、ものすごく間延びして感じた。
そもそもこれはアラビアン・ナイト……なのか？？
「あなたの願いを3つ叶えます」
と言ってくれてる魔人を前に、「なんか怪しいからヤダ！ムリ！」と突っぱねる頭の固い偏屈おばさん教授。
物語研究家なのに理屈で説明できないことは信じない、その割に白昼夢を見たりする。
バックグラウンドを詳しく知らずとも、振る舞いで確実に孤独に苛まれてるのに、人との繋がりを拒んだり、矛盾だらけのおばさん。
偏屈顔で相手の神経を逆撫でする喋り方が独特なティルダ・スウィントン、役柄には合ってたけど、このおばさん＝アリシアという役では物語を引っ張るにはキャラが弱すぎるような。
魔人シバのキャラ設定もいまいちフワッとしてるというか、「自由になりたいから、願いを3つ叶えさせろ！早く言え！」なオラオラキャラな訳でもなく、「聞いてください、不器用な私の不幸な身の上話…」なナヨナヨキャラな訳でもないし、、うーん。。
キャラづけが弱い2人が喋る場面が長過ぎるのと、魔人の体験談に出てくる登場人物に見惚れるキャラや感情移入できるキャラもいないし、豪華絢爛！な色彩豊かな世界な訳でもないので、自分としてはメッセージが何も刺さらなかった。
あと、中途半端に人を助けちゃうからいつまで経っても自由になれないジンにイライラするし、ジンが毎回やっちゃうヘルプの内容や、アリシアの心からの願いと結末とか、なんか全編通して「え、それでいいの？」の連続だった。
ファンタジーなジャケットに期待しすぎてしまったかもしれない。
