このレビューはネタバレを含みます
画面の色彩や光と影の表現が、絵画的で(途中、本当に絵画になる場面も)視覚的に楽しい。
ルイス・ウェインは、家庭教師としてやってきたのちの妻にに家族の重責から解放されたんだなと、画面にも変化があらわれる。
妻亡き後も、妻の願いである創作活動に没頭し、社会的には評価される一方で、実家は没落していく。
ついに妹だけではなく、本人も精神疾患を抱えることに。
猫の滑稽さを描いた彼の絵によって、猫のイメージが大きく変わったという。19世紀末なのかと意外と新しいイメージなようだ。
描きつづつけることで、一人にならずにすんだと諭される場面は、涙を誘われ、映画は終わりをむかえる。
ふいに現れる猫の字幕がかわいい。ジャンプ!